選曲

1/16 ナードヤードVOL.11 公募mix 解説

どうも、仕事が忙しすぎて全くブログがダメだったアヘバス管理人です。ついでにいうと90年代の象徴、エアマックス95のイエローグラデ抽選も外れて二重にショックです。

さて、今回は、年明け1/16開催のRemix寄りの広島県のアニクラ、ナードヤードに公募mixを提出してきたので恒例の楽曲解説です。

ナードヤードとは

広島県にて定期開催しているRemix寄りオールジャンルイベントです。

詳細は以下Tumblrより。今回はこちらの公募要項に則って応募しました。

またイベント当日の1/16は不参加で公募提出しているので落選が決まりました。

課題曲に指定されているNERDYARD epは今をときめくアニリミ作者によるいい曲が揃っているので、ダウンロードはマストかと。

https://nerdyard.tumblr.com/post/635195308446531584/nerdyard-vol11-%E5%85%AC%E5%8B%9F%E8%A6%81%E9%A0%85

 

セットリストとコンセプト

mixcloud

セットリストはこちら。

 

2020年冬季覇権アニメは言うまでもなく、呪術廻戦かと思われます。Prime videoでも見られるので、まだ見てない人は絶対見たほうが良いです。

さて、今回公募ミックスの際に使用するように指定された楽曲の1つ、ALI feat. AKLO 「LOST IN PARADISE」を初めて聞いた感想としてはポップテイスト全開のアシッドジャズ―

ザッとした表現をすると「渋谷系」のリファインだという印象でした。

こういったカテゴライズに意味があるかどうかはひとまず置いておくとして、課題曲にこれが据えてある以上、90年代リバイバルをDJの核としている私としてはなんとなく避けて通れないなと感じたわけです。

そんなわけで「オタクが渋谷系をするとしたらどんな感じになる」か、という命題でダンスが踊れそうなセットリストを作ってみました。

前半は可能な限り、アニソン、ゲーソンから80年代のオマージュ要素が入ったウォームなサウンドをショートミックスでテンポよく変えていき、課題曲を境に、00年代以降に発表された90年代を再解釈したダンストラックを中心にセレクト。BPMは126~128でほとんど動かさず、ゆったり感を意識しています。

パーティー公式Remixで曲被りをすると、私より本気度が高いDJに負けてしまうので、原曲使用多めで行ってますが、あれ、このパターン、前見たことがあるぞ…?

 

 

曲メモ

1 Third Strike / カプコンサウンドチーム

Street fighter 3rd strikeよりテーマソングのthrid strike。神と和解せよ氏のインタビュー後にサントラを聞いたら盛り上がりすぎたので、いつか使いたいと思っていました。

hiphopな構成ですが、途中からフュージョン風味なシンセパートもあり、この当時のゲームミュージックならではのクロスオーバー感が非常に魅力的です。原盤はプレミア価格がついていますが、配信もあるので気になったらチェックを!

2 Deep breath Deep breath/ Lotus Juice &川村ゆみ

ペルソナ3より街ぶらBGM。目には目を歯には歯を。高速ラップには高速ラップ。

Lotus Juiceのリリックはビートと同じ帯域Lowに落ち込んでいるので、ショートミックスの際にどこまで潜めてどこから表していくのか、どうやって前曲のビートと連動させていくかが使う上でのコツではないでしょうか。

3 groovy! /広瀬香美

カードキャプターさくら 前期ED

ラウンジ系アニソンでは外せない広瀬香美のクラシック。ヒップホップが足し算ならグルーヴは引き算なわけで、フロアの様子を見ながら読み合い、差し合いができるそういうDJになりたいですね。

4  "らしく"いきましょ/Meu

美少女戦士セーラームーンSuper S ED

groovy!よりかはハッキリとした輪郭のm1のリフとディスコビートが気分を高揚させる楽しい曲。これ、作詞が原作者なんですね〜。マジでいい曲なんですが、ムーンライト伝説みたいにコンピに入ってないのでこちらは意外と入手が難しいです。

5 青いイナズマ/SMAP

オタク、SMAP知らないでしょ?とは誰かの言。初期のSMAPはR&Bをはじめとしたブラックミュージックとがっぷり四つな関係で、まさに日本の宝だと言っても過言ではないわけですよ。ゲッチュ。

6 Mystic Eyes/和田弘樹

天空のエスカフローネ ED

かぐや様は告らせたいのopプロデュースを担当した本間昭光が編曲に加わっており、ディスコライクな曲になっています。

J-pop、アニソンDJで困ったら逆に本間昭光で辿ると良いと思います。

7 ノーフューチャーノーバカンス/上坂すみれ

シティポップ、ALO的な要素が強い上坂すみれのノンタイ&アルバム表題曲。

執拗に"""Love"""語りがちなこの手のサウンドに退廃的な世界観を乗っけてくるという、まるでロイズのチョコポテトみたいな絶妙なライン。これを破綻なく成立させるバランス感は生き馬の目を射抜く資本主義社会を駆け抜けている証左であり、見事な様であると言う事ですね。

8 留学生(MiDNIGHT FUNK edit)/MONKEY MAJIK×岡崎体育

MiDNIGHT FUNKによる岡崎体育×MONKEY MAJIC 留学生のextend。朝ドラでの共演をきっかけにこのコラボと言う事だそうで。

歌詞の内容は日本語に聞こえる英語と英語に聞こえる日本語のミックス。軽いマキシマムザホルモンです。

9 サマー☆マジック×Money(Para One Remix)(SLP mashup)

DJスターライト楽園によるサマー☆マジック×Lido Money(Para One Remix)のmash up

Trippy turtleの別名義Lidoのfuture bass、MoneyをPara oneがフレンチエレクトロにRemixしたものを女児アニメ産の良質ブラックミュージック、サマー☆マジックと合わせると言うパワーパフガールズみたいな曲。

アイカツの楽曲に関してはeeacount氏がこれお金取らなくて大丈夫?みたいな濃い内容の記事を公開しているのでそちらに解説を譲ります。

https://note.com/cureakarichang/n/necd35daf6862

紹介したnote記事以外にも、密度の濃い情報量が乗っているので他記事もご覧になったほうが良いかと思います。

10 ROUTE23 feat.鏡音リン/ パトリチェフ

ボカロオリジナル。

evo+やぼくのりりっくぼうよみ等の歌ってみた界隈の中でもメジャーに行く実力者にボカロオリジナルを提供してきたパトリチェフpのサマーチューン。

前のめりな2拍先行して歌い始める前のめりなグルーヴ、パーカッションのフィル、エレピのソロ等、漢の泣き所が全編に渡って張り巡らされており、とてもかっこいいんですが、ミックス的には難所も難所。

上手く使えなかったと言うのが本音ですが、久々にヘビロテしてるボカロ曲なのでどうしても使いたかった…。

11 LOST IN PARADISE feat. AKLO/ALI

呪術廻戦ED

Remixと原曲、どちらを使うか迷うわけですが、remix制作した本人でもないのに同じリミキサーの楽曲を何曲も使うのは如何なものかと言う面倒くさい自分ルールがあるので、課題曲は原曲でやりました。

前述の通りアシッドジャズだと感じますが、ここ最近の流行(と言っても髭男ismや星野源くらいしか思いつかないんだけれども)を汲み取っているのからなのか、生音っぽくないキック、J-popの割にストイックなベースライン等、ちゃんとした事をアニソンが順応できる周期に合わせて持ってきているので、とっても真面目な曲です。

12 Yokohama walker(Triple trippin' Remix)/MAD TRIGGER CREW

ヒプノシスマイク MAD TRIGGER CREWの公式Remix リミキサーはhara from hyperjuice。

原曲の軽やかな雰囲気から一転、ベースハウス、トラップとジャンルを横断する流行のベースミュージックをクロスオーバーしていくのですが、ミックスポイントが限られており、Hot Cueを使ったジャンプもしにくいので使い所は結構難しいと思います。でも、かっこいいよね!

13 Neon Soeul/KARUT

韓国のトラックメイカー、KARUT氏のオリジナル。アニリミから知った人でHardcoreやviperライクなD'n'B等のリリースが目立つのですが、アダルティーな曲も魅力たっぷり。

14 firefly/filmiiz

fillmiz氏のデジタルリリース、night junkie EPよりfirefly。

VtuberのRemixやDiverse Sysytemへのトラック提供等、今後も活躍が楽しみな人物、filmiiz氏のジャジーな2Steps。

15 shiki no uta/daehan

サムライチャンプルーED、四季の詩を韓国のトラックメイカー、daehan氏がアトモスフィアなfuture bassに変身させたgoodvibes。

四季の詩REMIXだけでアルバム組めるくらいにRemixを持っていますが、上物がすげーかっこいいです。

16 恋はみずいろ(Musicarus Re-Boost)

Musicarus氏のターボファンクRemix。

ハウスブートを選ぶ上で避けては通れないMusicarus氏のブートはどのネタを使うか本当に迷うわけです。

今回の場合は前曲がTrapっぽいビートに切り替わる変則的なremixなので、dubのゆったりした感じで徐々に差し込みながら勢いをつけていくと言う方針で恋はみずいろになりました。

17 With you…2011/Sota Fujimori

beatmania 2dx distorderd初出のwith you…のextend mix。ジャンル名はFUNK'N JAZZ HOUSEという表記ですが、トライバルとジャッキンの複合ですね。

よく使っていますが、マジで何回聞いても飽きない。生音にmoogの強烈なリード。聞き応え抜群です。

18 Weekender lover(DJ common punch edit)

和物ハウスブートを一度でも使ったならば足を向けて眠れない某氏の別名義、DJ common punchによるchocolate lips「Weekender Lover」のedit。ネタの掘り方や音色が、futureでfunkな感じです。

なおchocolate lipsに関してはbarksで詳しい解説が出ており、読み応えがあります。気になる方は是非。

https://www.barks.jp/news/?id=1000160534

19 Friday chinatown/STAR JAXX

STARJAXX氏が手掛ける珍しい日本産future funk。この曲のリリースの際に久しぶりに金髪豚野郎泰葉という名前を聞きました。

さて、future funkと言うと全部がそうであるとは言いませんが、歌謡曲を丸々サンプリングし、ピッチを上げてキックを足しただけと言うような曲が多い中で、バキバキに攻撃的なサウンドに仕上がってる本作はジャンルの切り替えやフロアブーストの力になるはずです。

20 微笑みの爆弾(The Lasttrak Remix)

 

アニリミ、サブカルイベントなのでちゃんとアニソンで閉めていきます。

Re:animationの公式リミックスアルバムに収録されている幽遊白書op 微笑みの爆弾のThe lasttrak Remix。

出演権を懸けてmixを投稿している方がほとんどだと思いますが、私は参加が難しそうなのに図々しくも公募に応募しました。

それでいて最後までちゃんと聞いてくださった方に「アリガトウゴザイマス」を伝えたかったわけです。

おわりに

と言う事で、ナードヤード公募の舞台を借りて「オタクが渋谷系をやったらどうなっちゃうんだろう」をやってみました。

話は変わりますが、私はドラムンベースのDJを時々やります。ドラムンベースに限らずクラブミュージック全般でそうだとは思いますが、レーベル毎に打ち出している特色がある関係で様々なサブジャンルがあり、曲を探す手がかりになる一方で、時に議論を巻き起こす要因にもなりえます。

例えば、IDMとジャングルを取り巻く線引が対立を生んだ事例※1やそもそも音楽ジャンルとして確立するのかどうか※2といったサウンド分類の定義論争は度々起こるものであり、ジャンル分けは時たま我々を蒙昧にする事がある以上、今回のLost in paradiseのジャンル区分はもちろんのこと、曲メモに記した言葉と世間の認識は必ずしも同一とは限りません。

「渋谷系」という単語自体も「電子音楽なら何でもEDM」※3みたいな非常にザッとした区分になるので、前述したカテゴライズに意味があるかないかに関しては受け手や作り手にとって意味はないもののような気がします。

ただ、私がDJする時の遊び方のルールに曲被りをなるべく回避する、みんなが早いのをやっているなら、遅いのを、遅いのやってたら早いのをやる。そして、楽しくかっこよくということを大事にしているので、その時に一番適当だった括りがたまたま渋谷系だったという話です。カテゴライズに意味があるかないかは作り手、受け手にとっては意味がないことかもしれませんが、自由に好きにやってくれ!と言われて遊ぶのが苦手なタイプの私にとっては結構大事になるんじゃないかなと感じた次第です。

 

※1 https://www.redbull.com/jp-ja/intelligent-drum-n-bass-divisive-but-still-an-influence

※2 https://note.com/hisak1_/n/nbda039027cd6

※3 90年代のカルチャームーヴメントの「渋谷系」と音楽ジャンルの「渋谷系」のそもそもの成り立ちが、その当時オシャレなお客が買っているCDはチャートと連動しないことに目をつけて始まったマーケティングの産物なので、「オシャレが強い人が好きそうならだいたい渋谷系」みたいなザッとした区分であり、音楽ジャンルとして機能は正直言って限りなく低い。

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