どうも、アヘバス管理人です。
待ち望んでいたパワフルなプロセッサを引っ提げたMacbookProがとうとうリリースされました。
しかしながら、日本のアマチュアDJシーンには全くそぐわないモノであると言わざるを得ないと感じているので、そのあたりについて語っていこうかと思います。
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DJは勿論できる
14インチモデルにしろ16インチモデルにしろ、DJができないわけではありません。
プロセッサの理論値は勿論の事、3つのUSB4ポートにHDMI、カードリーダー、magsafe3という事で以前のMBA、MBPと比べてケーブルマネジメントに気を遣わなくても良い気軽さもある為、既存モデルよりはむしろ扱い易くなります。
新型MBPのここが向いてない
では一体何が問題なのか。
以下の4点が個人的に気に入らないポイントとなります。
- MagSafe復活
- 重量増加
- 高価格
- バッテリー時間減少
MagSafe復活
個人的にはUSB4ポート4本の構成を望んでいたのですが、MagSafe復活はアップルらしからぬコンサバティブな判断だと言わざるを得ないです。
電源確保のフレキシビリティを確保しながらUSBポートを3つ使えると言う点でIntel MBPに羨ましさを感じていたわけです。
恐らく、今後のMacBookシリーズに採用されることは避けられないので、magsafeが帰ってきたことによって次の13インチmbp、mbaにも搭載されると仮定して必要なポートが更に切り詰められるか、汎用性のないポートが増設されるかの二択でこれからの製品発表を待つことになるわけです。
USB4を4本で15万以下の13インチMacを我々はいつでも待っています。
どうか考え直してほしいです。
重量増加
スペックアップとトレードオフの関係にあるので一概に言えませんが、重量増加は徒歩で移動するDJにとって負担だと言えるでしょう。
こと、DJのみでの運用となるとオーバースペックになるので、基本的にはデメリットと捉えざるを得ません。
軽量化が最良とは言いませんが、windowsで1kgを切るウルトラブックがg単位で凌ぎを削っている中で1.6kgはちょっと…って感じです。
高価格
239800円。16GBのメモリと512GBSSDを搭載しており、intel Mac時代と比較して相対的なコスパは上がっています。
しかしながら、DJをするのであればMBA、もしくは13インチMBPとddj800、dtm用途であればmacminiやiMacとの2台持ちが視野に入ってくるラインです。
前述の通りDJのみの運用であればオーバースペックである為、他の機材に回した方が賢明と言わざるを得ません。
バッテリー時間減少
高スペックの代償としてバッテリーが13インチMBPよりも短くなりました。
稼働時間に関しては従来型pcとほぼ同様なのですが、出先の電源確保が難しい状況でCue打ちなんてシチュエーションが想定されるアマチュアDJにとっては逆風です。
幸いな事にバッテリー交換は歴代MacBookの中でも比較的簡単であるという報道もあるのでで、交換コストは他社製品とそこまで差が出るタイプのものではないと思います。
名前通りプロ向けの製品になった
今までのMacBookシリーズははっきり言ってスタイリッシュなウルトラブックもどきという印象でしたが、今年のモデルに関しては本当にプロの要求に応える製品になったと感じます。
出先でもハイカロリーの作業が出来るという事が最大のメリットであり、10コアのcpuとはパワーだけで言えば、intel core i9(デスクトップ向けのフラッグシップモデルcpu)と同じ能率のcpuをバッテリーで11時間稼働させられるわけです。
その気になれば新幹線の中で100トラックくらいの処理をした1曲が作れるし、8k映像も作れる位のポテンシャルは秘めています。
どんなに無茶苦茶な依頼を受けても圧倒的なパワーで時間がかかりがちな作業をスマートにこなすツールがこの度のMacbookproだと感じています。
重ね重ねにはなりますが過ぎたるは猶及ばざるが如しなので、飲み屋の真ん中で小粋な夜を演出するということは新型mbpにとっては役不足と言って良いでしょう。
対応状況次第ではVJの最適解になりそう
Apple Silicon自体の対応状況にもよりますが、VJソフトはWindowsよりもMacの方が多いので、DJはもちろんVJをしたいという方にとっては恐らくベストマッチのPCになる気がします。
また、トラックメイキングなども一台で完結させたい方はデスクトップPCと兼務というか、物理的なスペース圧縮も狙えるスペックとなっています。
製作用にWinのゲーミングマシンを導入するくらいなら一台にしてコストとスペースを圧縮する手もありだと思います。
おわりに
と、いうわけでDJ専用マシンとしたときにMacbookproはオーバースペックなのでやめておいたほうがいいという話でした。
デスクトップPCが必要なくらい高負荷の作業、例えば動画編集や大量のトラックを同時に扱うDTM、CG制作等をコストとスペースを圧縮しながら行いたいのであれば買ってもいいのかなと思いました。