CDJ-350 レビュー

2020年4月16日

どうも、アヘバス管理人です。今更ながらのMy New Gear紹介。一年前に購入したものになりますが、せっかくなのでレビューをしていきます。

今回は小箱ならどこにでも設置されている家庭用CDJ、CDJ-350についてのレビューです。

CDJ-350の購入を検討している人に向けて刺さると良いなと思う話をしていこうと思います。

CDJ-350の良いところ

  • 筐体がコンパクト
  • 動作音がとても静か
  • DACが素直
  • しっかりとした基本性能
  • ルックスがキュート

この4点が非常に評価できるポイントになっています。

筐体がコンパクト

CDJ-2000nxsが巨大ということはもちろんあるのですが、設置場所に制限がある場合は考慮の対象になると思います。

どれくらい小さいかと言うと

ナイキの靴箱よりもまだ小さいくらいです。なんとなく置けるような気がしてきませんでしょうか。

動作音がとても静か

ついこの間、メルカリでCDJ-2000nxsを購入したわけですが、CDを読み込ませると振動音が非常に大きくびっくりしました。

KUSO PARTY主催の lecco(@dj_lecco)氏や、永世機材マスターのnarumo_to(なるもと。)(@narumo_to)氏が検証を手伝って下さったお陰でわかったことがあります。

ツリーのツイートも参照のこと。あくまでも推測とのことです。

2000nxsが特別にうるさいのではなく、350が特別に静かなのです。

上位機種のCDJはDVDも読み込める仕様になっていること、波形情報を読み込む為に高速駆動する事から、CDをインサートすると、結構大きな音がします。

パソコンに負荷がかかっている時の排気音と機器の低周波ノイズがどうしても入ってくるのですが、CDJ-350はCDのみ対応という割り切りの良さから動作が非常に静かです。

自宅でCDを使って練習するとなったとしても中々大きい音がだせないのに、気合い入れて大型のCDJを購入したら動作音が大きくてという事があるかもしれません。

350ならその心配もないわけです。使っている私が言うのだから間違いない!

DACが素直

余計な着色がないというのは再生機器において大事だと思います。

プロフェッショナル仕様のCDJ-2000nxsと比較すると、出音の出力が小さい事がわかりますが、ホームユースの音量で聞く限り、各帯域の量感が不足しているとは感じられません。

家で使う場合は全く気にならないと言っても良いでしょう。

また、副次的な効果としてRCAケーブルでの音質変化が容易にわかるのが良いポイントです。

DJコントローラー接続に使用している オヤイデ D+ Class Bと純正ケーブルの接続で試してみると、信号レベルが上がり、マッシブな低音を楽しむことができました。

改めてケーブルで音は変わるんだなと感じさせてくれます。

しっかりとした基本性能

ピッチフェーダー、ジョグ、Cue/playボタン等、基本となるパーツが廉価なコントローラーと比べて剛性が高いです。

特筆すべき事項としてはピッチフェーダーですね。上位機種の850や900よりもあわせやすくブレにくいのではないかと感じます。

また、オーディオファイルもmp3は勿論、主要なコーデック、(AIFF、WAV、AAC)に対応しており、仕込みがよくわかってなくても、突っ込めば音が流れるというのもポイントが高いです。

このあたりの融通の利きやすさが350が小規模飲食店で支持されているポイントかも知れません。

ルックスがキュート

特に白いCDJ-350は唯一無二の可愛さだと思います。

LEDの発色がキレイで、青がとても映えます。

昔のアップル製品が好きなら多分、ズバッと刺さると思います。

CDJ-350の微妙な点

  • 旧世代特有のデジタルに対する弱さ
  • Rekordboxエクスポートがほぼ無意味
  • ループセクション/テンポレンジ仕様が独特

旧世代特有のデジタルに対する弱さ

350、400、800、850、※900等のNXSがついていない3桁番台の製品全般に言えることですが、「CDJをIFに設定する」いわゆる2本繋ぎのHIDを行うと転換ができなくなります。

  • HIDに使用しているUSBケーブルを抜く
  • USBやCD等の他媒体モードを選択する

いずれかの動作を行うとHIDに接続してる2つのプレイヤーから同時に音が止まります。

対策としてはIF機能を持つミキサーもしくはInterface2、Denon DS-1、Rane SL2等のオーディオIFを接続し、IFから出力設定する事が必要になってくるわけですが、小箱のラウンジやDJバーにはそんな便利なものはおいていないわけで、PCでの運用はかなり限られた環境でしかできないです。

Ver5時点でも不満が残りますが、たとえミキサーが900NXSでもVer6で運用する場合は結局サブスクリプション課金をしなければHIDコントローラーとして使用ができなくなったので、劣悪と言わざるを得ないです。

あと、TraktorではHIDコントロールできますが、Serato DJ ProではHIDコントローラーとして使えません。

また、3桁番台のNXSじゃないものは日本語表示非対応です。文字化けします。

???「徒花ネクロマンシーと書いているんですよ」

日本語曲を表示したければローマ字表記しなければならないのがネックなので、アニソン、ボカロ含む日本語DJにはディスアドバンテージであると言えるでしょう。

※ 訂正とお詫び

CDJ-900は2本刺しでも音が止まらないそうです。

Rekordboxエクスポートがほぼ無意味

  • 波形表示なし
  • Memory Cue非対応
  • Pro Link DJ非対応
  • Hot Cue 非対応

以上の特徴からRekordbox DJでのエクスポートで反映されるのはBPMとプレイリストだけです。

逆に言えば、地力を大きく鍛えてくれると言ってもいいわけですが、便利なことと不便なことは分けて考えるべきだと思っているので、ディスアドバンテージと言わざるを得ないです。

ループセクション/テンポレンジが独特

ループセクションが350は特殊仕様です。

DDJ-400、CDJ-2000nxsなどはLoop INをアジャストできるようになっていますが、CDJ-350は終点、つまりOUTのアジャストになっており、Inをミスった場合、リカバリーが難しいです。

(※HIDモードで使用する場合はInアジャストに変更がかかり、挙動がかわるのでますますややこしい)

またLoop Devideは一見するとループの尺を伸ばす機能のように思えますが、ざっくり言うとFXのTRANSを付与する感じです。実際にとったループ区間の尺を伸ばしたり短くしたりできるわけではなく、ループ区間の中でビートチョップして、手慰みをする感じなのかなと感じました。

個人的にはMemory Cueが使えたほうが嬉しいと感じたのでこのあたりは必要なボタンが別の機能に吸い取られているような印象です。

また、テンポレンジについてUSBで読み込んだ曲は WIDE レンジを使用できません。

6% 10% 16%なので、ダイナミックにBPMレンジを変えるプレイには向いていません。

総評

総合して伝えると2020年現在においてはシステム、ユーティリティが弱いが、基本性能がしっかりしていると言うことで、良くも悪くも基本性能を重点的に強化したアナログライクな機材であるということが言えるでしょう。

HIDやMemory Cueといったデジタルユーティリティに関して弱い側面はありますが、個人的には壊れにくい&CDを読み込める格安のDJ機材という点で今後も購入はありだと思います。

状態の良い中古品であれば購入のハードルも低くリセールも安定しているのでおすすめです。

CDJ-350を購入するべき人

一応購入対象者も列挙しておくと、以下の通り。

  • CDでDJがしたい
  • Traktorユーザー
  • 仕込みをせずにダラダラやりたい人
  • お家が狭いけど、CDJを導入したい人
  • 恵比寿BATICAでそのルックスにほだされちゃった人
  • メイン機材の予備として
  • 自由にレイアウトしたい
  • 3桁番台のCDJを小箱で使う場合が多い人

この中で3~4個当てはまるなら購入する価値があると思います。