どうも、アヘバス管理人です。
皆さんのお買い物事情とお財布事情はわからないけれども、もしPCを刷新するつもりであれば、今年の後半、特にクリスマス商戦が狙い目であるという話。
インテルのCPUが大幅に性能アップするので、夏ボーナスでPCを購入すると冬に出る新モデルで少し後悔するかもしれないという話をします。
インテルの新CPUがようやく量産体制に入るというニュース
おすすめPCの記事を制作している際にアスキーからこんな記事が出ていました。
要約すると今まで難航していた新CPUの量産が順調に進み、新たなCPUが2019年後半に出荷されるという事。
新CPU IceLakeとは
インテルはCore iシリーズを年次改良の際に名前を変えていっています。
現行のモバイルアーキテクチャはwhisky lake。これが出現するまでに散々出ると言ったり不良品で歩留まりになって開発が難航していたIce Lakeです。
Ice Lakeの特徴は大きく3点の特徴があります。
- 10nmプロセスに伴うバッテリーとパワーの向上
- 5G対応による高速通信
- Thunderbolt3のCPUサポート
がDJ系のユーザーにとって大きく得られる恩恵だと感じます。
10nmプロセスに伴うバッテリーとパワーの向上
プロセス・ルールとは、集積回路をウェハーに製造するプロセス条件をいい、最小加工寸法を用いて表す。プロセス・ルールによって、回路設計での素子や配線の寸法を規定するデザイン・ルールが決まる。
Wikipedia:プロセス・ルール
通常、最小加工寸法はゲート配線の幅または間隔である。ゲート配線幅が狭くできれば、金属酸化物電界効果トランジスタ (MOSFET) のゲート長が短くなるから、ソースとドレインの間隔が短くなり、チャネル抵抗が小さくなる。したがって、トランジスタの駆動電流が大きくなり、高速動作が期待できる。このため、プロセス・ルールは、高速化を期待して、ゲート長のことを指す場合もある。特にDRAMプロセスでは、ゲート長はゲート配線の最小寸法を使わない場合があるし、拡散層とメタル層を導通させるコンタクトの径が最小加工寸法の場合もある。つまり、プロセス・ルールは、製造上の技術的な高度さや困難さを示す指標と言える。
プロセス・ルールが半分になれば、ダイの外部配線部を除けば、同じ面積に4倍のトランジスタや配線が配置できるため、同じトランジスタ数では4分の1の面積になる。ダイ面積が4分の1に縮小できれば1枚のウェハーから取れるダイが4倍になるだけでなく、歩留まりが改善されるためさらに多くのダイが取れる。トランジスタ素子が小さくなればMOSFETのチャネル長が短くなり、ON/OFFの閾値の電圧 (Vth) を下げられ、低電圧で高速のスイッチング動作が可能となるため、リーク電流の問題を考えなければ、消費電力を下げながら性能が向上する。
と、言うことで集積回路の寸法の事を指します。
プロセスルールが微細になると、引用の通り、消費電力を下げながら性能向上が可能になります。
具体的な恩恵を受け始めたのが、Haswellアーキテクチャ以降。
バッテリーの公称値がどのモデルも軒並み上昇し、バッテリーだけでも長い間作業ができるのは衝撃でした。
バッテリーを気にせずにPCDJもできるようになるかもしれないし、モバイルノートでのエンコード時間や解析時間って上位のCPUでも結構時間がかかるのですが、気にならなくなるかもしれないです。
5Gによる高速通信
今でも十分速いと思うのですが、早い無線帯域が普及することでネット環境によって強化されたDJソフトの機能刷新なんかも期待ができるんじゃないかと思います。
例えば、現状でもSpotifyとDjayの連携サービスがあったりするわけですが、私でも思いつかないようなインターネットと連携した素敵な機能が実装されることもあるでしょう。
Thunderbolt3のCPUサポート
現在ではCPUの他にロジックボードを組み込むことで初めて動作するThunderbolt3がCPUレベルでコントローラを内蔵するようになります。
CPU単位で動作サポートされるということは今まで以上のスピード感で普及が進むはずなので、より高速で安定した接続と、様々な対応アクセサリが発売されるでしょう。
DJ機器関連も例外ではないはず。
今は微妙な製品が多いType-Cもとい、Thunderbolt3ですが、これをきっかけに高級機という位置づけから普及モデルになる事は間違いないでしょう。安くて早くて安定している。
充実したアップデートが2019年後半で出るのだから購入は暫く待つべき
と、言うことで新CPUの発表登場によって、ノートPCは今まで以上に使い勝手の良いデバイスに進化するはずです。
現行モデルのWhisky Lakeも悪いわけではないのですが、新プロセスルールの開発難航によって生まれたマイナーチェンジ版であり、購買意欲訴求には今一歩という印象も事実。
もっとも、各社から発売されている10万円台前半のノートPCは洗練された使い勝手のプロダクトも増えてきているので、貧乏性の私はそれなら尚更の事、中古や型落ちでセールになったあたりが狙い目ではないか、急ぎでないのであれば冬まで待ったほうが良いですよ、と提言します。
まとめ
- PCの買い替えを検討している人は絶対待ったほうが良い
- 理由は2019年の後半にリリース予定のインテルの新CPUが魅力的だから
- 今まで以上にバッテリーとパワーが上がり、Thunderbolt3のサポートされる
- 価格が上昇したとしても型落ちになった2018冬モデルが優位な選択肢としてでてくるはず。今はステイでしょう。