どうも、アヘバス管理人です。
随分と更新ペースが落ちましたが、なんとか生きております。
さて、今回はDDJ-400を使ってDJのミックステクニックの1つ、「クロスフェーダーカットイン」を覚えていきましょう。
カットインとは
DJは「ミックス」をして曲と曲をつなぎ合わせるという説明を受けたはずなのに、急に知らない単語が出てきて焦っている方もいると思いますので、カットインとはなんぞやについて。
カットインとはフェーダー(縦フェーダーもしくはクロスフェーダー)を使ってAのプレーヤーからBのプレーヤーに素早く曲を切り替えるテクニックのことです。
EQノブ等を使って楽曲を混ぜて段階的に変化させていく「ミックス」に対して、「カットイン」とは瞬間的に別の楽曲に差し替えるテクニックの事を指します。
クロスフェーダーカットインとは
フェーダーを使って楽曲を切り替える「カットイン」というテクニックですが、今回の記事で取り上げるのは、横軸のフェーダー、クロスフェーダーを使用するテクニックです。
クロスフェーダーとは左右のプレーヤー部分から出る音量の割合を決定するフェーダーの事で、縦に伸びているチャンネルフェーダーよりも動作が軽い事が特徴です。
例えば、写真のように左端に寄せている状態だと左10:右0の割合で音量が出ます。
もっと簡易に説明すると、左のプレーヤーの曲は音が流れますが、右のプレーヤーの曲は音が流れない状態です。
逆にすると左0:右10。右のプレーヤーから音は出て左からは音が出ない状態です。
ちなみに真ん中だと、ミキサーの設定次第ですが、5:5ではなく、10:10になります。
今回はカットインという事で瞬間的に10:0から0:10に切り替えるテクニックを紹介しておりますので、クロスフェーダーが真ん中に近い=ちゃんと左右のどちらかに寄せられていない=微妙に聞かせたくない音が流れると言うことですので、気をつけましょう。
クロスフェーダーカットインのやり方
フローチャート
- 仕込み
- 左側のデッキで曲を再生
- 右側のデッキでかけたい曲を準備
- タイミングよく再生ボタンを押すと同時にクロスフェーダーを一気に右端まで寄せる
テクニックとしてはこれだけです。
用意する曲
今回ご用意いただきCDはこちら
cowboy bebop ost
その中から
今回は例として
メインテーマ 「Tank!」と「目に頼りすぎなんだよ カメレオンじゃねえんだ」でお馴染み処刑用BGM「RUSH」を使っていきます。
この曲を使う理由は2つ
・同じアルバムに入ってるので最小限のの出費で済む
・特にTank!は超有名曲なので腐りにくい
カウボーイビバップという神アニメをご存知ない方でも、CMやテレビ番組のオープニングテーマに何度も起用されている名曲です。
ポン出しでも盛り上がる上に後述するようにカットインのポイントが存在するので、腐りにくいと私は思います。
仕込み
それでは実際の仕込み作業の解説。
Performanceモードでも同様の操作は可能ですが、仕込み作業は基本Exportモードで進めていきます。
Tank!
1分45秒辺りでサックスパートのソロになるポイントがあります。サックスに切り替わる前のキックがカットインポイントになるので、 Memory cueを打ち込みます。
Memory cueを打ちたいポイントで画面左、オレンジ色の「CUE」を左クリック、灰色のA~Hの右隣の「MEMORY」を左クリックする事でMemory cueを打つ事ができます。
自分の場合は01.45.530のポイントでしたが、数字よりもキック(ドン!という音)の先頭にCueが打てる事が重要なので、コンマ以下の修正は各々で行なってください。
Rush
曲の先頭のアタック部分にMemory Cueをつけておきます。
自分の場合は00.00.670のポイントでした。
perfromance modeでカットインに挑戦
実際にカットインを行なっていきましょう。
手順は以下の通り
- デッキ1にTank!デッキ2にRUSHをロード。縦フェーダーは両方とも上げておく。
- デッキ1のTank!を再生
- クロスフェーダーを左端まで寄せる
- Tank!再生中にデッキ2のジョグを操作してRUSHのMemorycueまで再生位置を移動させ、DDJ-400のCUEボタンを押す(頭出し)
- クロスフェーダーカットイン
- Tank!のサックスソロが聞こえておらず、RUSHが無事再生されれば成功
1 Tank!をデッキ1にロードし、RUSHをデッキ2にロード。縦フェーダーは両方とも上げる
この際、BPMはSYNCをしなくてもいいです。SYNCについてはまた機会を見つけて説明しますが、瞬間的に曲を変えるというテクニックの都合上SYNCはあってもなくても一緒です。
2 Tank!を再生
デッキ1のplayボタンを押せばTank !が再生されます。
3 クロスフェーダーを左端まで寄せる
4 RUSHの頭出し
ジョグを操作するか、
DDJ-400の右上の「▷」を押せばMemory cueの場所までジャンプできます。
この時に、デッキ2のオレンジ色に光る「Cue」ボタンを押しておきましょう。
ここまでの作業のことを「頭出し」と言います。
ちなみにクロスフェーダーを操作せずに頭出しを行うと、スピーカーからRUSHの頭出しをしている作業がバチバチに聞こえます。
もし、音が鳴ってしまった人はもう一度クロスフェーダーの位置に注意して、2からやり直しです。
5 クロスフェーダーカットイン
3Tank!のMemory cueとRUSHのmemory cueが重なったタイミングでクロスフェーダーを右端までババッと寄せて、瞬間的に切り替えながらデッキ2のplayボタンを押してRUSHを再生します。これがクロスフェーダーカットインです。
このタイミングで
こうですね〜。
Tank!のサックスソロが聞こえておらず、RUSHが無事再生されれば成功です。
おわりに
文章だけで説明するのはあんまり効率良くないと思いますが、初心者に真っ先に覚えてほしいミックス技術、クロスフェーダーカットインの解説でした。
今回紹介したような瞬間的な切り替えを使うとアニソンやポップスをテンポ良く好きな曲を繋いでいく事ができます。極めると奥が深いクロスフェーダーを使ってバシバシ盛り上げてみてください。
気が向いたら
気が向いたら成功判定の動画的なものを出します。まだmacに慣れてなくてキャプチャの設定とかがよくわかんないので、親切な方がやり方教えてくれるの待ってまーす。