ヘッドホン

DJヘッドホンの選び方

どうも、アヘバス管理人です。今回はDJ用のヘッドホンについて

度々この記事書いていますが、もう価格ごとのベストバイはだいたい決まったかな、って感じです。

ただ、そうは言っても有名DJでもない、ましてや「アヘバス」なんて不可思議なIPでずっとブログ書いてるオタクの事なんて信じられるかよ!?と言われてもまぁ詮無きことなので、今回はヘッドホンの選び方についてちょっと話していこうと思います。

大丈夫です。結論はすぐでますから。

結論 DJヘッドホンは好きなものを使う

ごくごく正直な気持ちを話すと、何を使っても良いと思います。

以前のPCDJの必要な道具リストでチラッと記述をしていますが、家に転がっているヘッドホンでプレイしても全然問題ないです。

とは言え、DJのトレードマークとも言うべきアイテムでもあるので、どうせなら選ぶ際に基準になるスペックについてお伝えします。

基準1 好みの音がする/ルックスが好み

これが究極です。

スペック値や金額や素材や以下に列挙していく特徴も大事なのですが、それより何よりも自分がDJをしてミックスする時、音楽を聴いている時に気分が高揚するかどうか。

これが一番大事です。

なんて言ってもブースに上がってこれからショーをやろうって人の1番の仕事道具なのに自分が気に入らないのでは寂しいってものですよ。

使ってて気持ちいいものを使いましょう。

基準2 重要視するべきポイント3点

この3つの特徴は音の好みよりも順位が低いですが、使い勝手を考えたときに重要です。

特にケーブルについてはスペックシートには記述がないこともあるので、よく調べておいたほうが良いポイントです。

  • ケーブルが片能であること
  • 密閉型のタイプ

ケーブルが片出し

ヘッドホンのモデルによっては

両方からケーブルが出ているモデル(両出し)と

と片方から出ているモデル(片出し)の2種類があります。

この中から片出しのタイプをチョイスするべきでしょう。

DJブース内は基本的に狭く、人や機材が密集しているのでヘッドホンケーブルを引っ掛けやすいです。

可能であれば片出しを選びましょう。

ケーブルが着脱可能であること

前述した特徴に加えて、着脱可能な機種を選びましょう。

いわゆるリケーブルが可能な機種です。

年数が経つと接触不良等で使えなくなるのですが、リケーブルすることでヘッドホンを長く使用することができます。

買い替えを検討するのも楽しい作業ではありますが、基本的には使い慣れたもののほうが上手にモニターもできるし、経済的でもあるので、そちらの特徴のものをおすすめします。

密閉型のハウジング

ハウジングとはヘッドホンの中身であるドライバを保護するためのカバーのことです。

ハウジングには開放型と密閉型の二種類があります。

周囲の音が聞こえる自然なリスニングを目的とした開放型と、周囲の音を遮音して集中的に音を確認する密閉型のどちらの特性を持っていたとしても製品には製品の良さがあります。

しかしながら、片方のプレイヤーで音を鳴らしながらもう片方のプレイヤーの音をヘッドホンで聞き取りながらミックスするというDJの演奏の使用上、外部の音が極端に強い状況だとミックスがやりにくいです。

購入する場合は密閉型のモデルを購入しましょう。

オーバーイヤーとオンイヤー

ヘッドホンの耳当てに相当するパーツの事を「ハウジング」と言います。

ハウジングには2種類があります。

  • 耳をすっぽり覆うタイプのオーバーイヤー
  • 耳に押し当てるタイプのオンイヤー

どちらのスタイルで運用するのが好みかで機種を決めていくのもありだと思います。

オーバーイヤー

耳をすっぽりと覆うタイプのヘッドホンで、後述するドライバ径が大きくなることから、再生レンジがオンイヤータイプのものと比較して広く出ることが多いです。

また、折りたたみの機構によってオンイヤータイプのものと比較して小さくなるモデルが多く、ハウジングの可動域がオンイヤータイプのものと比較して柔軟なので、ミキシングの際に様々なポジジョンを取れます。

そのかわり、ハウジングの大きさから長時間つけていると首が凝る事と、あとオンイヤータイプのものと比較してヘッドホンの締め付けが弱いので低音が弱いように感じます。

オンイヤー

小さいハウジングを耳に押し付けるようなヘッドホンです。

オーバーイヤーと比較すると小さいドライバが採用されているので、再生レンジが狭い事が多いのですが、そのかわりに締まって聞こえる低音が魅力的な機種が多く、オーバーイヤーよりも力強い印象があります。また、ヘッドバンドの締め付けが強く、少々暴れてもリスニング位置がズレにくいです。

当然ながら、長時間つけていると耳が痛くなります。

試聴をせずにネット通販で購入する場合はオーバーイヤー/オンイヤーでサイズ感がだいぶ違うこと、モニターの際に使い方が少し変わることも考慮に入れておくと良いかもしれません。

特に気にしなくても良い点

最後に迷って仕方がないならスペック値がより高いモデルを選ぶことで自身の判断に対する精神的衛生を保つ方法もあります。重視しなくても良いですが、迷った場合は参考にしてください。

  • ドライバ径
  • 最大入力数
  • インピーダンス
  • 再生周波数帯域

ドライバ径

ハウジングの内部に搭載されている、音を鳴らす振動板の事をドライバユニットと言います。

それの大きさの事をドライバ径といいます。

一応、大きければ大きいほど理論上は高音質なのですが、大きくなればなるほど、重たくなる上に、ヘッドホンに流れる電流程度では振動数が多い高音を鳴らしきれなくなってくるので、あくまでも目安です。

好みの音が鳴ってくれさえすれば良いわけですからあまり気にしてもしょうがないです。

最大入力数

耐久性の指標に最大入力w数というものがあります。

数値が高ければ高いほど、音量をあげてもヘッドホンは壊れませんよ、という数値です。

プロ志向のモデルであれば3500mw、DJ向けのエントリーモデルであれば1500mwが一般的でありますが、あくまでヘッドホンが壊れないだけです。

例えば現場用のミキサーの最大音量でモニタリングすると、最大入力3500mwのヘッドホンでも音が割れますし、最大入力数は表示されていないにも関わらず多くのプロに支持されているHD25なんていう機種もあります。

どれほど最大入力数がスペック的に優れていたとしても、ある程度以上大きい音を出せばヘッドホンから聞こえてくる音が割れて聞こえる(クリッピングする)ので、あくまでも丈夫さの参考値の1つであることは留意すべきポイントのように思われます。

インピーダンス

ヘッドホン自体の抵抗値でΩ(オーム)と表示されている部分です。抵抗値が高ければ高いほど、電流が流れにくいヘッドホンになります。

Ωが低いヘッドホンは基本的にはポータブル仕様になります。

抵抗が少ないので、ボリュームを絞っていても音量が稼ぎやすいです。

抵抗が少ない分、大音量にした時にノイズが混じりやすいことがデメリットです。

逆にΩが高いヘッドホンは、それなりに音が聞こえるまでにボリュームをあげないと聞こえないですが、音量を一定値以上あげても音が歪みにくいという特徴があります。

一般的にDJをする場合はヘッドホンの音量は上がりがちなので、Ωが高いヘッドホンが有利といえば有利です。

ハイインピーダンスのDJヘッドホンが読者のあなたにとって好みのサウンドかどうかは全く別問題の話です。

インピーダンスが高いモデルだったなら音が割れにくいんだね、ラッキー!くらいに思っておくほうが良いと思います。

再生周波数帯域

ヘッドホンが鳴らせる下限と上限の周波数帯域です。

細かい所は抜きにしてざっくり説明すると、CDで録音できる20~44.1khzとされており、これに近ければ近いほど、音源の再現性が高い性能をもったヘッドホンであるといえます。

最近では44.1khz以上の再生能力を持っている再生機器をハイレゾ対応のDJヘッドホンも増えてきていますので、AとBで悩んでいてどうせなら高音質なヘッドホンを使いたいと思ったときに再生周波数帯域の値が高いほうを選んでやると良いでしょう。

しかしながら、人間の可聴域は20hz~20000hzくらいであると言われており、音源の録音も大体そのあたりが限界ですので、スペック上の数値が優れていても体感的に観測できるわけではありません。

ましてや、ヘッドホンやイヤホンみたいなサイズに限界がある品物では変化を感じるのは非常に難しいです。

傾向としては再生周波数帯域が広いと、音源の再現性が高い=モニターライクなサウンドになりそうだ、再生周波数帯域が狭いと低音に焦点が置かれているヘッドホンという性能指標の1つであるとそう言うふうに理解をされると良いと思います。

まとめ

さて、色々と書きましたが結局の所結論としては好みでヘッドホンを買え。

これにつきるわけです。

ただ、それではポストの意味がないので、選ぶ際に重要視するべきポイント、好みを決定づける特徴、それほど重要じゃないけど、スペック値の見方について紹介しました。

  • ヘッドホンは音と見た目の好みで選ぶ
  • 選びきれない場合はハウジングが密閉型で片方出しでリケーブル可能なモデルを選ぶ
  • さらに選びきれない場合はオーバーイヤーかオンイヤーのどちらが特性的に好みかで絞る
  • 購入を納得させたいのであればスペック値を参考にして自分の判断を信じる
  • ダメならメルカリで売って新しいの買う

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