はい、どうも。アヘバス管理人のDJまくたんです。
前回記事で紹介したスマホやタブレットで無料で使えるDJアプリ「djay」で遊んたでしょうか?あるいは、楽器屋さんや機材を持っている友達の機材に触ってみて、楽しそうだなと感じたらDJ機材を買うのが良いですよ。と言う話をしました。
今回はじゃあ、本格的にやるから機材を買いに行こう!
と言う気持ちになっている読者の方もいるかも知れないので、
スタイル別のDJ機材について解説について紹介したいと思います。
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DJは大きく分けて3種類のスタイルがある
見出しの通り大きく分けて3種類のスタイルがあります。ここで言うスタイルは音源媒体をどうやって使うか、と言うことであります。
- ターンテーブル
- CDJ
- PCDJ(コントローラー)
大きく分けてこの3種類のDJがいますという事を紹介します。
ターンテーブルを使うDJ
一番トラディショナルなスタイルのDJです。
人口は少なめですが、こだわりとやる気に満ちた人が多いです。
ターンテーブルDJのメリット
見栄えが良い
「DJやってるんだ」と知人や友人に話すと「デュクデュク言わせるんだ!」とレコードを擦る動作をしてくると思うんですが、それくらいわかりやすいインパクトがあります。
ターンテーブリストはDJの中でも一目置かれる存在です。
スクラッチ関連のテクニック習得が一番楽
前述したとおり、DJと言えばスクラッチ!というイメージがあると思います。
こで我々スクラッチにすぐ挑戦しようとするのですが、ターンテーブル以外で練習するとめちゃくちゃ難しいです。
この動画のレベルでスクラッチができるDJがターンテーブル以外でやろうとすると物凄く難しいとコメントしているほどです。
相対比較ですが、スクラッチ関連のテクニックを習得するのであればターンテーブルが一番楽、というかスクラッチするならターンテーブルは必須です。
レコードリリースオンリーの楽曲を扱える
世の中にはレコードでしかリリースされていない楽曲というものがあります。
例えば、レコードが普及していた時代、大成する前に道を絶たれたミュージシャンの楽曲(所謂、レア・グルーヴ)や、配信やCD販売の世の中的な事情に対するアンチテーゼなど理由は様々ですが、レコードでなければかけられない楽曲が世の中には存在します。
ターンテーブルの扱いに心得があればこれらをDJプレイでかけられます。
理論上最高音質
細かいことはまた別の記事で紹介しますが、アナログ音源のレコードは理論上、最高音質です。音に対するこだわりがとても強いのであるならレコードでのプレイが一番良いと思います。
同じネタを使っていても回転寿司と回らないお寿司に違いが出るようにアナログ音源とデジタル音源で差が出てくる理由を可能な限り論理的に解説しています。
ターンテーブルDJのデメリット
重たい
ターンテーブルは恐らく常設のものを使うことになりますが、レコード自体が12インチのビニール製の円盤ということでかさばるし、重たいです。
繊細
ターンテーブルという機材そのものがまず繊細で、針飛びなどで度々音が出なくなったりします。特に針は衝撃や振動に弱く、折れてしまうこともあります。
レコードも勿論繊細。溝の中にホコリが入るとノイズの原因になりますし、熱にも弱い。管理は大変です。
機材が高い
ターンテーブルでDJをするためには2台のターンテーブルとミキサーが必要になります。
全て新品で揃える場合は15万円からスタートになり、中古で揃えても7万円くらい。少しハードルが高いですね。
レコードが高い
アーティストにもよりますがCDのフルアルバムと同じ内容のレコードがあるとして、+10~15%程高くなります。
ソフトによる補助がない
レコードを使う場合はソフトによる補助がありませんのでミックスの難易度がかなり上昇します。ボウリングなんかと一緒で補正がない方が実力はつくのですが、慣れないうちは挫折しやすいと思います。
CDJを使うDJ
DJにおけるボリューム層です。軽い荷物と、柔軟な運用が特徴的です。
CDJのメリット
・ターンテーブルよりも多機能
前述したターンテーブルは再生、停止とピッチを変えるくらいしかできないのですが、CDJの場合はループ再生やトラックサーチ、上位機種になると波形の表示やテンポの同期が可能になります。
・荷物が軽い
クラブ常設の機材を利用する場合は事前に仕込んだUSBメモリでプレイをする場合はヘッドホンとUSBメモリだけで用意すればオッケーです。
身体的にはこれが一番楽。
・一度操作を習得すればどの箱でも応用が効く懐の広さ
多くのクラブ、バーではパイオニア/パイオニアDJのCDJがターンテーブルとは別に常設されています。
基本操作は全て同じなので、CDJの使い方に慣れておくとある程度どんな箱でも安定したプレイが可能になります。
・当日手に入れたCDをすぐかけたり、仕込んだUSBメモリを使って便利にプレイすることもできる
CDは恐らく一番入手が容易な媒体だと思います。CDJがあればCDでプレイすることも勿論可能ですので、イベント当日に手に入れたCDをそのままかけたり、USBメモリに予め仕込みをすることで完璧でテクニカルなプレイもできたりと応用が効きやすいです。
・PCDJコントローラーとしても使える
別の機会に紹介しますが、PCDJのコントローラーとして認識させることで、自宅で練習した感覚をそのままにより大型で見栄えの良いCDJでDJができます。
CDJのデメリット
・機材がとにかく高い
機種にもよりますが、新品価格で1台6万円~27万円で同じ機種が2台とミキサーが必要になります。最新機種のセットは約80万円。600CC以上のバイクや、中古の軽自動車も視野に入る値段です。自宅で揃えるのは不可能ではないですが大変です。
・リリース時期によって使える機能と使えな機能の差が激しい
CDJ自体が非常に頑丈なこと、カスタマーサポートがしっかりしていることもあり結構昔のCDJでも普通に機能している場合があります。
機種によっては使える昨日使えない機能に差があったり、特定のファイル形式を読み込まないと言ったこともあるのでケース・バイ・ケースで対応していくユーザー側の努力も必要になってきます。
・PCDJよりもできることが少ない場合が多い
PCDJのコントローラーと機能比較した場合、多くのCDJはPCDJコントローラーよりもできる事が少ないです。
・機種によって操作感が微妙に違う
全ての現場で同じCDJが出てくるとは限りません。
機能が制限されていたり、操作パネルが微妙に違うので、凝った動作をしようとすると狙った動きができない場合があります。
PCDJ(コントローラー)を使用するDJ
PC内のドライブに楽曲データを保存し、専用コントローラー等を使ってDJをするスタイルです。
手軽なことから急速に人口が増えており、入門者の受け皿となっています。
PCDJのメリット
・導入コストが一番安い
PC込で12万円から始められます。PCを所持している場合は3万円からと非常にハードルが低いです。
・持ち運びできる軽さ
厳密に言えば、持ち運びできる重量小型の2chコントローラーなら平均2kg、軽くて600gなので持ち運びも視野に入ります。
・操作環境が変わらないので初めのうちは安定したプレイができる
コントローラーを現場に持ち込めば、自宅で練習した操作方法が変わることなく使えるので、結果として安定したプレイをすることが可能です。
・便利で多機能
ソフトやコントローラー側の設定を上手に行うことで前述したどのスタイルよりも便利で多機能です。文明の利器は正義。
PCDJのデメリット
・把握するべき事項がCDJよりも多い。
脅しているわけではないのですが、CDJと比較してトラブルが多いです。
理由は接続箇所が、箱のミキサー、PC、コントローラーと3つ確認するポイントがあり、それらを全て正しく接続して操作するからです。マメじゃないと難しいかもです。
・CD以上、レコード未満の重量
コントローラーを持ち込むという点でレコードほど重量はないものの、2~5Kg程度の重量があります。良いリュックサック、もしくは小型のキャリーケース必須です。
・現場で使うには設置が大変
音声をクラブの音響設備から出力する関係上、音声ケーブルを刺す必要があります。
またPCやコントローラーの置き場所を確保する事も必要になるので、周りの指示を仰ぎながら設置作業を行っていく程度のコミュニケーション能力が必要です。
廉価コントローラーは音がショボい
操作感は上位機種に負けず劣らずですが、音の大きさ、迫力は常設ミキサーと比較するとあまり良くありません。
上位機種になれば改善されていきますが、理論上高音質のターンテーブルセットと値段で肩を並べるようになってきます。
管理人のおすすめスタイル
3番目に紹介した「PCを使ったDJ」です。
理由は経済的であることと、楽でコンパクト。
お家が小さくても練習環境を構築しやすいですし、トラブルシューティングはどの機材を使っていたとしてもいずれ覚えなきゃいけないです。
それに、PCDJ用にPCを買っても別のシチュエーションでPCを使う場面は多いと思います。総合的に見てもお金と損失が少ないので、こだわりがない場合はPCDJから始めることをおすすめします。
旧アヘバスも主にPCDJのTipsに関して扱っていたので、このブログも基本的にはPCDJについて扱っていきます。
まとめ
- DJは様々な媒体を使う
- レコードを使うパターンは一番トラディショナルで難しい
- CDJを使うパターンは金額が大きくなりがちで敷居が高い
- PCやタブレットを使うパターンは始めるのが気楽。
- アヘバスではPCDJ関連の話をしていく。
次回は入門者向けの道具の話をします。