どうも、アヘバス管理人です。
今回はExport mode設定の詳細解説 第2弾 解析についてです。
解析設定を詰めるメリット
基本的に全自動でやってくれる便利な楽曲解析なのですが、設定によってはBPMが想像以上に小さいぞ/大きいぞというパターンも有ると思います。
最悪失敗しても後からやり直せばいいだけの話ですが、それが面倒くさくて中々着手できないパターンも往々にして有るので、最初からセッティングである程度絞ってやるのもいいと思います。
解析設定でもしも悩んでいるようなら参考にしていただければと思います。
曲解析の際の設定を詰める事で、たくさんCDを取り込んだ際の修正作業や所謂「仕込み」の作業を楽にしたりすることができます。
ダイナミックとノーマル
解析方法にはノーマルとダイナミックの2種類があります。
- ノーマル クラブミュージック向けの解析モード
- ダイナミック 生バンドサウンドやジャズと言った生音向けの解析モード
とざっくりした違いがあります。ノーマルで構わないです。
理由としては生音系の楽曲でも極端に古い音源ならともかく、DAW等のデジタルツール類が進化してロック系の音楽も結構クォンタイズ(拍のズレを修正する機能)がかかっていますので最近の楽曲を
自体、他のソフトに比べてBPMやGRIDの修正がかなりやりやすいソフトなのでダイナミックにしなくても大丈夫だと思います。
BPM範囲
BPMとは1分間で打たれる音符の量の事を指しており、ざっくりと曲の速さの単位です。
数字が大きくなればなるほどその楽曲の速さは速く、小さいと遅いです。
レコボはDJソフトの中では珍しくBPMの範囲設定ができるようになっており、範囲内の楽曲であればその楽曲のBPMが正確に表示されるようになっています。
その代わり、範囲外の楽曲はその楽曲の1/2のBPM(ハーフ)、ないし2倍のBPM(ダブル)で解析結果が現れるので注意が必要です。
例えば、
スチャダラパーfeat.小沢健二 今夜はブギー・バック はBPM100付近ののスローテンポな曲ですが、BPM範囲の指定から漏れているので、画像のように186.04で表示されています。
ざっくりキリのいい数字でBPM190の王道曲といえば
みたいなエモとかラウドとかそんな感じのロックです。明らかにテイストが違いますね。
逆もまた然り、Hi-STANDARD STAY GOLD
不朽の名作パンクです。
パンクロックは基本的に速いです。しかし、一番最初の解析設定の状態でこの曲をを解析にかけると…。
今度は上に振り切れてしまって解析範囲外なので、BPMが102と表示されています。
BPMが100くらいの曲と言えば
みたいなゆるい感じのおしゃれな曲が多くなります。
正直そこまで目くじらを立てる問題ではないのですが、酔った頭でハーフとダブルをちゃんと計算できる自身がないならやっぱり予め準備したほうがいいと思うし、アクション数を減らすためにも解析の設定を見直したほうがいいでしょう。
と、言うことで解析時点でBPM範囲を適切な範囲に設定することで、これらのハーフ、ダブルの修正をしなくても良くなります。
ジャンルの違いによりけりですが、ロックDJであれば「108~215」がいいでしょう。逆にクラブミュージックやおしゃれトラックや落ち着いた曲が好きなら「88-175」、絞れない、あるいはポップソング主体なら「98~195」で
Track analysis Setting
曲解析の際に楽曲のどの要素を解析しますか、という設定です。
BPM/GRID
曲の速さや小節の区切りについてですが、チェックを入れようが外そうが自動的にGRIDは引かれるのでチェックを入れっぱなしでいいと思います。
Key
前回記事通りにAlphanumericに設定したあなたはキャメロット図を使ったキー選曲や、ソフトウェアによるサジェストの恩恵を受けることができるようになります。
もっとも、解析結果があっているかどうかの判断は各々の耳や経験によるところが大きい気がしますし、キャメロット図を理解しやすく完璧に説明できるDJにお会いしたことはありませんが。
phrase
Pefromance modeでのみ表示が反映される項目です。
フレーズの名の通り、曲の展開を解析した結果を表示してくれるようになりますが、精度が甘い上に、画面情報が氾濫すると言うか、ごちゃっとして見にくくなるので、正直無くていいかなぁという感じはあります。私はチェックを入れていません。
キー検出
ID3タグに保存と書かれています。
ID3タグとはmp3の曲情報を収納しているファイルのようなものです。
お気に入りの楽曲を詰めたCDに曲順と曲のタイトルを書いた事、有ると思います。
あれの電子版的なものくらいに理解をしておけば良いと思います。
キー検出した際に件のID3タグに保存するかどうかを聞かれているのですが、これは要するに他のソフトウェアで再生した時にRekordboxの解析結果をそのまま他のソフトでも使うかどうかという事を指しています。
既に他社ソフトでキーを書き込んだ人以外はチェックでいいと思います。
解析処理
素早く楽曲解析を行う代わりにPCに負荷をかける「パフォーマンス」と通常モードの「ノーマル」の2種類があります。
解析をしながら別の作業を行えるような余力あるマシンなら「ノーマル」解析を終わらせないとDJ操作が難しいのであれば、早く終わらせて次の作業をするために「パフォーマンス」にするのが良いと思います。
もっとも、パフォーマンスですら遅い、なんならフリーズするということであればPCを買い換えるか、ノーマルに戻して曲解析の間は筋トレして待つしかなくなるわけですが。
おわりに
「表示」よりも更に内容が薄い「解析」の設定ですが、以外にも奥深い世界が見えたのではないでしょうか。
世の中には自分の耳を信じていてレコボやその他のDJソフトの解析結果なんて全く当てにならない、という極論を持つ人もいるわけですが、少なくもレコボにおいては多少解析でつまずいても他ソフトと比較して柔軟に修正が効くようになっているので、あんまり身構えなくても大丈夫だと思います。
大きなポイントとしては、BPM範囲の選択をどうするかですね。これは各々の好みのジャンルに寄って結構振り幅が変わってくるので、いい感じに折り合いをつけられたらいいと思います。