どうも、久しぶりにDJをすると楽しいですね!アヘバス管理人です!!
今回は2月に開催された香川県の老舗アニクライベント、SssELFの番外編に出演させていただいたので再現風ミックスと例によってセットリスト解説の記事を挙げていこうと思います。
SssELFとは
香川県で開催されている老舗サブカルクラブイベントです。VJ novu氏が中心になってパーティーを企画しています。
映像演出がとにかく強いイベントで、コンセプトに基づいた映像セット、強力なゲスト、指折りの実力を持つレギュラーDJとスキのないイベントです。開催の都度、毎回遊びに行っていますが、どの回も楽しいのでコロナ自粛が終わったら是非遊びに行きましょう。
ミックスリンクとセットリストはこちら
セットリストテーマ
BPM帯を上げてオリジナリティを出していく
bassline、Jerseyはイベント開催当時もっとも勢いのあるジャンルですし、コロナ自粛の2020年4月現在も、とても盛り上がっているジャンルだと思います。
(basslineについては考察記事がありますので、まだ読んでない人は合わせて読んでください!)
勿論、私も大好きなのですが、インタビューでお相手してくださった神と和解せよ氏をはじめ、130~140の達人がひしめくブースの中で私が積極的に仕掛けていくのはあまり得策ではない予感がありました。
実際、参加DJ4つ打ち、2step、basslineが多く、正面突破を避けてオリジナリティを発揮していくというのは割と正解だったんじゃないかなと思っています。
前半はjersey、basslineでいつもどおり感を出しつつ、アニリミアンセムは外しながら、ドラムンベースに入ったところで強めにしていきました。
楽曲解説
1 酒と泪と男と女(荒くれ Jersey Edit)
このすば キャラソン集より 稲田徹が歌っている酒と男と女と泪ですね。
様々なアーティストにカバーされた名曲ですが、よもやキャラソン、よもやjerseyに加工されるとは思ってなかったでしょう
2 ズンドコBASS
インターネットレーベル「つくしレコーズ」つくしEP7より、umio氏のズンドコBASS
ドリフのズンドコ節をサンプリングしているベースミュージック的な何かなのですが、いかんせんポップなので分類ができません。
3 3$even(kleem LO Bootleg Edit Bassline VIP)
ヒプノシスマイクより3$evenのkleem LO remix。原曲もかっこいいんですが、高速ラップもかっこいんですよ!
ズンドコ節が中盤でローパスでググッと落ちるポイントがあるので無理せずカットインでつないでいきます。
4 JINGO JUNGLE (SLP remix)
下はレゲエ、上はドラムン、メインジャンルはハウス系統のおしゃれ曲を量産する謎のDJ/トラックメイカー、DJスターライト楽園氏のJINGO JUNGLE bassline
ラウドネスで盛る音色が強いシリーズで本場に近いトラックを提供してくれるのは本当にありがたいと言う印象。
5 Relight My Fire (yumeka remix)
OSFC代表、トラックメイカーyumeka氏の往年のダンスクラシック、Relight my fireのbootleg。現場では使わなかったのですが、bassline、jerseyの手クセに的な繋ぎに可変をつけていく狙いです。
6 un_owoowooen monolith slip
mu2020 でプチ復活のmonolith slip。
ドチャクソレコーズ 2hu hijack epよりu.n.オーエンは彼女なのか(上海アリス幻樂団)× woo woo(parkgolf)のmash up
説明不要のインターネットレイヴミュージック。世代ど真ん中。雨だろうが風だろうが一度聞けばご機嫌。 上記の配信パーティーでもプレイしていた曲をこっそり使わせていただいています。
7 heads will remix Colonel
https://www.beatport.com/release/heads-will-remix/1130554
woo wooの元ネタがYeah Yeah Yeahs Heads Will Rollという事はよく知られている事なので、基本的にこの曲を使えばbpmを上げたり下げたりすることができます。
今回は数あるHeads Will Rollのremixの中からドラムンベースをチョイス。
Beatportで購入したのですが、出処と言うか全く素性のわからない、いつ度のタイミングで買ったのかもわからないですが、前曲の勢いからダブルドロップという事でマシマシですね。いつかやりたかった繋ぎ
8 ミラーボール ラブ M(a/u)SH DRUM&BASS BOOST
アニリミの投稿が活発なドラムンベースプロデューサーBADMYTH氏のミラーボール・ラブのドラムンベースremix。系統としてはラガジャン、ジャンプアップのお行儀悪い系で最高です。
9 ✧Sayonara Andromeda✧ ✧百合園 蜜子✧ ·
コンポーザー繋ぎでさよならアンドロメダの正統派のハードコアedit。
原曲でそのまま繋ぐとハーフステップというジャンルになりますが、ハーフステップだと疾走感に急ブレーキがかかりすぎるので、キックが派手なこちらをチョイス。エモい感じにしていきます。
10 phenix SCIBATLON
SCIBATLON氏のリキッドファンク。phenixの題名通り、化物語ネタですね。リキッドファンクのアニメネタ自体も貴重ですが、アトモスフィアなRemixはもっともっと貴重。
11 space between LSB
ドラムンベースプロデューサー、DJのLSBによるマクロスFアイモのliquid funk。キックが重く深い。こちらもアトモスフィア系のliquid funkで、アンビエントなアイモがここまでダンサブルになるなんて誰にも想像がつかないでしょう。
12 名前のない怪物(CantabilΣ edit)
カットアップを駆使したdj/trackmaker、CantabilΣ氏の名前のない怪物。
アーメンやコンプの効いたパンチのあるビートが特徴のedit曲が多い中でthe north quarter風の音数の少ないこの曲はかなり珍しいと感じます。
原曲がシンフォニックなドラムン→ハードコアというオタクが大好きな派手な展開が多く脚色しにくい所を裏切っていく手法はお見事。
13 i do(The LASTTRAK Remix)
ドラムンRemixといえば外せないのがThe LASTTRAK。サイコパスが攻殻機動隊からインスピレーションを得て作られたという事でコンテキストの親和性はバッチリ。こちらはピアノアンビエントが逆にサイバー風な味付けになっているという事、前曲とビートサンプリングが類似しているという事で個人的には跳満くらいのつなぎだと思ってます。
14【センコロールコネクト】supercell - #Love feat. Ann, gaku (CoNoSyuNya Liquidfunk Edit) CoNoSyuNya
センコロールコネクトの表題曲、#Loveのliquid funk edit。liquid funkRemixでは右に出るものがいないマルチクリエイターconosyunya氏のliquidに対する真摯な姿勢が伝わってくるヘビロテ間違いなしRemix。
15 怪盗窪薗チヨ子は絶対ミスらない
椎名もた(ぽわぽわp)の隠れたポップチューン、怪盗窪薗チヨ子は絶対ミスらない。
シンコペーションによって疾走感を保ちながらベースで胃もたれしがちな所に清涼剤を突っ込んでいく感じです。
16 サカナクション - 忘れられないの (YASUKI DNB Bootleg) YASUKI
80年代歌謡曲風のpvが話題になっているサカナクションの忘れられないの。グルーヴィーな本曲をシンプルなドラムンベースにしたYASUKI氏のbootlegです。
17 S.F.A RAM
beatmania 2dx 15 DJ troopers初出、RAMのsatfinalのVIPmix。00年代を彷彿とさせる王道ドラムンベースにjungle風のセクションが入っているどこをとってもおいしい聞き応え抜群な一作。
18 Easy Breezy(kokushimusou jungle mix)
kokushimusou · chelmico - Easy Breezy (Kokushimusou Jungle Mix)
コロナ禍がなければ今年のアニリミ方向を決めていたであろう一曲。フロア直撃のRaveユニット、国士無双の2人によるEasy Breezyのjungle Remix。
ちなみに同じパーティーの出演者に「今年はjungleが来ると思うんですよ」と真面目な顔で語ったら「それ毎年言ってるじゃん。しかもraveが来るとかjungleが来るとか言って全然きてないし」と鼻で笑われました。絶対くるもん!トトロはいるもん!!
19 J.Rabbit, DJ Hazard & Distorted Minds - Mr. Tequila
ラストスパートに向けて一発派手にやってみたいマッシュアップ。飲む覚悟が整ったところでテキーラ、jump upのアンセム、Mr.happyで優勝と辛い酒をゲットしていく。\
20 Welcome トゥ 混沌(LADY'S ONLY Bootleg)
アニリミ、インターネットシーンを問わずクオリティの高いbasslineでその名を轟かせるパーティー集団、LADY'S ONLYの次なる一手を示唆するRemix。聞いた感じはBreakcoreっぽいのですが…それはまだ混沌の中。それが……ドロヘドロ!
21 Exchange Place NXC hallycore
クローズはインターネットレイヴシーンの次世代トラックメイカーhallycore氏が昨年末リリースしたNXCRemix。
元ネタはbeatmania 2dx 23に収録されているDirty AndroidsのJersey clubの同名曲から。
キャッチーな音ネタとガバキックは楽しくなるので最高。
おわりに
という事で使用楽曲22 曲についてちょっとずつお話をさせていていただきました。
2019年Remixの傾向と対策と言うポストを以前投稿させていただいたのですが、恐らくアニリミキッズがbasslineに停滞感を感じるようになるならば、より早く、より強烈にというアプローチを目指して、rave、jungle、brake coreのようなシャッフルビート/ブレイクビーツを使った高速ダンスミュージックが今後は台頭していくでしょう。
世相的にも鬱屈とした状況が続いており、言うなれば、何度目かのサマー・オブ・ラブが来そうな予感がするわけです。アニリミでも恐らく例外ではないかと思いますので、自粛明けに向けてハードサウンドの収集、きっと実ると思います。
とりあえず今は我慢の時です。来たるべき日に備え、頑張って乗り越えていきましょう。