どうも、アヘバス管理人です。
今回は機材運搬用のポリカーボネートカバー、Decksaverのレビュー記事です。
世の中には様々な機材運搬用のケースがありますが、なんやかんや言うて私はこれが一番なんじゃないかなと思っております。
そんなわけで1番に値する理由と、運用上の注意点についてお話をしていきたいと思います。
[toc]
Decksaverとは
英国Decksaver社が開発製造している、機材用のポリカーボネートカバーです。
ポリカーボネートとはプラスチック素材の中では軽くてとても頑丈なことで特に有名な素材。
信号機のカバーやスマホケース、古い話だと象が踏んでも壊れない筆箱なんかに使われている耐衝撃素材の中でもポピュラーなものになります。
また、耐衝撃以外にも経年劣化に強く、まさに機材保護にはうってつけの素材と言えるでしょう。
Decksaverの良いところ
そんなDecksaverの良いところは以下の3点
- 頑丈
- 軽くてかさばらない
- ある程度リュックに自由度が生まれる
この3点が長所です。おすすめポイントごとに紹介をしていきましょう。
頑丈
Decksaverは楽器フェアなんかに行くとたびたび展示されており、その内容はショッキングなことで有名です。
ご自由に上から踏みつけてください!とこう来るわけで、実際踏んでもカバーが割れたりすることはありません。
また密閉状態になることから天面の擦り傷や埃もガードしますし、ケース型のものと違ってファスナーはじめ縫製部分がないので、経年劣化に非常に強いのも魅力です。
軽くてかさばりにくい
EVAセミハードケースや専用機材バッグはユーティリティーの面でアドバンテージがありますが、衝撃吸収の目的で埋められているウレタンのおかげもあってプラスチックと比較すると重たいです。
反面、プラスチック1枚で形成されたDecksaverは耐久度に加えて非常に軽いです。
重さが気になるけれどコントローラーを持って行きたい時に読者の身体的を負担を和らげてくれるでしょう。
また、ウレタンなどの緩衝材が付いていない分、かさばりにくいのも特徴。リュックに余裕が生まれます。
いやいや機材はめったに持ち運ばないよ!という人もジッパーやマジックテープではなく、はめて固定するだけのお手軽仕様なので、ホコリが気になるなんてことにもグンバツに対応します。
ある程度リュックに自由度が生まれる
機材バッグだとどうしても個性が出にくいですが、ddj-400やサブコントローラー程度の大きさなら25L以上の大きめのリュックであればDecksaver+コントローラーならかっこいいバッグで楽に持ち運びができます。
無駄にバッグを増やしたくなかったり、機材バッグのデザインや価格に納得できないなら、使っているコントローラーの大きさにもよりますが、非常にオススメです。
Decksaverの心配なところ
逆にDecksaverの心配なところは以下の3つ
- 天面以外の耐衝撃に期待ができない
- リュック併用の場合は浸水に弱い
- 専用モデルなので買い替えが必要
天面以外の耐衝撃に期待ができない
上部に被せるタイプなのでそれ以外の保護にはあまり用途として向きません。
Decksaverはそもそも持ち運びを意図しているカバーではなく、天面部分への衝撃や浸水、ホコリによるノブのラバーコーティングの劣化防止が主たる目的になります。
どんな方向からも衝撃が来る可能性があるので、リュックに入れて運搬したとしても、傷防止以上の効果を発揮できない場合があります。
何らかしらの拍子に角とかにぶつけると傷つく場合があります。
1番パターンとして考えられるのは機材の出し入れの際に手を滑らせて機材を落とす事。
手を滑らせたときなんかにはほぼ間違いなく角から行くので、出し入れは気をつけて行いましょう。
リュック併用の場合は浸水に弱い
最近のリュックはスポーツカジュアルのトレンドのおかげで止水ファスナーや耐水防汚加工されたモデルも発売されていますが、どんな素材であれ布でできている以上、縫製部分からの浸水は避けられません。
前述の通り、縦に起こして収納するパターンが殆どなので、専用バックを使って機材運搬する時よりも水に対するリスクは上がります。
雨の際は特に荷物を床などに置くときに気をつけましょう。
また、リュックを選ぶ際にも、ジッパーで開閉がしやすいデイバッグタイプよりかはフラップ(雨蓋)がついているモデルや、最近少しずつトレンドになっているロールトップモデルを選ぶとより安心でしょう。
専用モデルなので買い替えが必要
Decksaverは各モデルに対して専用設計を行っている関係でコントローラーを買い換えると一部例外を除いて買い直す必要があります。
マイナーチェンジくらいなら互換性は出てきますが、同じpioneerの同じ寸法のDDJ-RBとDDJ-400では互換がなかったりするので、
今後ニューモデルが出たとしてもまず買い替えが必要だということを思っておいた方が良さそうです。
総評:長所も短所も勘案した上で長所が勝る良品
長所と短所を並べて述べると一見Decksaver は不利に見える要素が強そうに見えます。
しかしながら、そもそも論としてどんなに合理的なバッグがあったとしても、交通事故レベルの衝撃や台風クラスの大雨に遭遇した場合は出演中止を検討すると思います。
もしくは本当に機材が壊れるとやばいと思って、運搬用ケースに万全の対策をしたいのなら、私はソフトケースではなく、FRPハードケースや各社から発売されているフライトケースを選びます。
重量はソフトケースの3倍になりますが、交通事故にあったとしても中の機材が無事という驚異の保護性能を持っています。
ただし、身軽な事が利点のpcdjであれば個人的にはバッグを2個も3個も持ちたく無いし、何よりコントローラーとほぼ同額のケースを購入するのは甚だ疑問です。
従って私は例えモデルごとに買い替えが必要になったとしてもDecksaverを選ぶでしょう。
おわりに
これは何度でも言いますが、軽さは正義です。軽ければ何処にでも行ける余裕が生まれるし、街の中で探している曲のピースが見つかるかもしれない。
現場に入る前にネットで音源を手に入れて当日にあっと言わせるプレイに繋がるかもしれない。久しく会っていない仲間に出会う事があるかもしれない。
軽い事は重たいことを理由に諦めていたことや面倒くさがっていたことを見つめ直すチャンスになります。
お気に入りの機材でも、担いで歩き回るのは結構大変ですが、Decksaverなら読者諸兄等の足取りをその軽さと堅牢さでサポートしてくれるはずです。
滅多に褒めないアヘバスが褒めちぎる地味な良機材、是非使ってみてください。