どうも、アへバス管理人です。
今回はHD25クローンについての考察記事です。
HD25とは
DJヘッドホンの名機と言えば、ゼンハイザーのHD25ではない
万力のような側圧とオンイヤー型のコンパクトなハウジング、
リリースから33年経った今も数々のスーパーDJに愛されている
名作は模倣される
名作とは基本的にコピーされる運命にあります。
例えば、マイクロソフト社製マウス IE3.0
大体のゲーミングデバイスメーカーがこの形のマウスを発売しております。
DJで言えば、SL-1200のターンテーブルなんかほぼそのまんまだったりします。
PCなんかもMacbook発売してバカ売れしたらシルバーでアルミニウム製の筐体にスタイリッシュな黒鍵盤白抜き文字のデザインが流行しましたし、デザインと機能は優れていればいるほど特許に阻まれない限り模倣されるのが世の常です。
唯一の正統後継者だったbeats mixr
さて、そんなHD25は構造や音質を研究して作られたクローンモ
最古のHD25クローンといえば、monster beats by dr.dre(現 monster)から発売されていた beats mixrです。
EDMプロデューサー/DJのデヴィッド・
オファーの際にHD25と同
残念ながらmixrは生産終了になってしまいましたが、
オンイヤー型の軽量プラスチックヘッドバンドという基本的な特徴
肝心の音質についてはローインピーダンス入力で正確にモニターというよりかは、コンシューマ寄りの音楽体験を目指していましたので、一概に比較はできませんが、その当時の流行の音を捉えていた印象です。
デヴィッド自身のニーズなのか、当時のMonsterの企画開発力が良かったのかは定かではないですが、マーケットの心を的確にくみ取り、バカ流行りしていたのは確かです。
HD25クローンとはマーケティングの用語である
mixrを皮切りに様々な会社から似たようなHD25っぽいデザ
いずれも軽量やワンピースバンドとオンイヤー型という点でhd2
例えば、
ATH-m50xのドライバーはそのままにオンイヤータイプで販
HDJ-10Xのドライバーとハウジングのスイベル機構を備えた
元ネタになったオーバーイヤーのヘッドホンは両者とも各パートが
側圧を高め、耳とドライバを接近させる事でスピード感が出て、
そして、パーツ交換で使い心地を変えられるAIAIAI TMA-2
AIAIAIはモジュラーシステムの総称なので、完全にHD25
マーケティングの為だけにHD25という言葉だけが独り歩きしているのが現代のHD25クローンという単語に対する評価であり、HD25をよりモダンにした製品だと誤解をすると正しい買い物にならないのよね…というボヤキが今回の話の主旨でございます。
HD25クローンの正当な後継者がいるとしたらHDJ-CX
HD25フリークの私からすると、機能性が改善されて音のキャラクターはそのままHD25のHD25クローンが欲しいわけで、ハウジングだけがオンイヤータイプになったコンパチモデルが欲しいわけではないんですね。
そんな夢を叶えてくれるヘッドホンは今までなかったのですが、最近になってようやくpioneer djからHDJ-CXというモデルが発売されました。
ということでレビュー記事をこさえているのでまたよかったらご覧になってください。
おわりに
と、言うことでHDJ-CXを購入したので、レビューの前段階としてHD25クローンについて書きました。
HDJ-CXのレビューで1トピックに収めるにしてはちょっと異常な分量になるので、スッキリさせるために別記事にしました。
繰り返しにはなりますが、HD25クローンという言葉は現状マーケティングの為だけの単語でしかなく、HD25の正統後継者となり得るプロダクトは結構少ないと思います。
HD25の人気が高いからHD25クローンという言葉が成立してしまうことは勿論あるのですが、それと同じくらいの熱量で「もっとモダンな使い勝手になってほしい」というニーズがないとこのHD25クローンっていう概念が成り立たないと言うことですね。
地方在住者は特に試聴の機会が限られており、1ユーザーからこういう提言がないと中々モノも選びにくいのではないかと思い、この記事を書きました。参考になれば幸いです。