どうも、アへバス管理人です。
今回はWindows PCDJのニュートピック。
今まではIntel CPUでなおかつ Core i5 以上を採用したものを選ぶのが絶対だったのですが、モデルによっては最下位グレードの Core i3 でもいいんじゃないかという話をしていきます。
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Core i3とは
Intel社製 CPU Core プロセッサの中では一番グレードの低いものになっています。
松竹梅でいうところの梅みたいな感じの位置づけだと思っていただければオッケーです。
Core i5 と比較すると
Core i5 と比較すると、
- L3キャッシュが少ない。
- ターボブーストなし
という制約がありました。
L3キャッシュが少ない
L3キャッシュをざっくり説明すると、CPU内に存在するメモリのことです。
正直なところ、PCDJソフトやDAWを動作させるにあたって容量の大小が動作の快適性を決定づける性質のものではありません。※
Core i5と比較してパフォーマンスが制限されているという事が違いになってきますという話です。
※もしもL3キャッシュが特定のプログラムを走らせる際の快適性を担保する要素だったとして、L3キャッシュ増大版のCPUがリリースされないはずがないという仮定の話なので、L3キャッシュが少ないことで割に合わないという内容の動作がありましたら教えてください。
ターボブーストなし
ターボブーストとはCPUパワーが足りない時に電圧を足して高クロックで動作させる機能のことです。
Core i5からはこの機能が実装されており、従来のCore i3 プロセッサにはこの機能が搭載されていませんでした。
PCDJでエフェクトをかけたり、3Deck以上動作させた場合、処理が重くなるので、この機能が実装されていなかったCore i3は動作はするが、購入するべきではないという見解でした。
何故今更Core i3をすすめるのか
では現状何故Corei3 搭載のWindows PCをPCDJ専用機としてすすめるのか。理由を3点解説します。
- CPUパワーの問題はCore i3でも解決されているから
- PCDJソフト自体のアップデート頻度が少なくなっているから
- Windows機でそもそもDJ/VJソフトが使いにくくなっているから
CPUパワーの問題はCore i3でも解決されているから
2018年のCannonLakeアーキテクチャより、モバイル版のCore i3はターボブーストテクノロジーに対応いたしました。
このアップデートと年次改良の結果、私が使っている第7世代Core i7と第11世代のCore i3のCPUスコアはこんな感じ。
Geekbenchからの引用です。
スコアが高いほうが処理性能が高くなっておりますが、年次改良のお陰もあってKabylakeよりもパワーがでるようになりました。
そして、この春には11世代のブラッシュアップ版の12世代Intelがリリースされたので、PCDJのみの用途に限定するならi5にこだわる必要がなくなりました。
PCDJソフト自体のアップデート頻度が少なくなっているから
いやいや、廉価モデルがCPUパワーが2017年のフラッグシップ版に追いついたからって、快適に動作するかは全然別問題じゃん?って思う方も多いと思います。
しかしながら、現状PCDJソフトの更新の大半が軽微なバグ修正と新機種対応、新OS対応くらいであり、マシンパワーをものすごく消費しそうな新機能のリリースというのはそんなにありません。
レコボにしろSeratoにしろTraktorにしろ、Mid2017のMBAで普通に動くわけです。そしてその恐るべき性能はこちら。
11世代のCore i3の約半分。
CPUパワーなんて必要ないというのは暴論ですが、開発のほうが頭打ちになっている現在、PCDJの為だけであれば高級CPUを搭載している必要性がなくなってきていると感じます。
Windows機でそもそもDJ/VJソフトが使いにくくなっているから
そもそも論として、SeratoやTraktorといった有名PCDJソフトがQuickTime問題を端に発するm4a障害をクリアできなかった事からWindowsを使う場合、DJソフトはRekordboxしか使えなくなっています。
使えないわけではないですが、WindowsでSerato、Traktorを使う場合の問題点を下記ポストで解説しております。
また、DJソフトの拡張機能の1つに簡易VJソフトがついてきており、DJによっては対応しなければならない役回りにいた人達も今までは多かったと思います。
しかしながら、Serato DJのエキスパンション、Serato VideoはQuick Time問題が解決されないことから、事実上Windowsでは使用不可能になりました。
DJ、DV
Rekordbox に関してはリリース当初よりサブスクリプションプランとなっているため、機能の利用の為のハードルはやや高めです。
従って、i5を導入する意義が以前と比べると薄くなっているのが現状です。
PCDJ専用機にするならCore i3で十分。ただし注意点あり
以上の事柄からPCDJ用の搭載CPUはCore i3でいいのではないか、という話でした。
ただ、誤解しないで欲しいのは安いPCや中古PCでも大丈夫という事と言っているわけではないという事です。
例えば、筐体。安いモデルの場合は充電器がUSB-Cに対応しておらず、本体は軽くても重たくてかさばるACアダプターを持ち歩かなければならないといったようなことが起これば本末転倒なわけですし、中古PCの場合は第8世代以前はターボブーストに対応していないためパワー不足が目立つ場面が増えてきます。
使える予算そのものを減らすというよりかは、確保している予算のうち、CPUパワーは抑えめにしてもなんとかなりそうなので、筐体性能(軽くて丈夫な事、品質が良いことや体感速度にかかわるメモリ容量、ストレージ容量を優先すべきでしょう。
ただし、Windows PCを進める理由に自分で簡易的な修理やパーツ交換ができる事をメリットに挙げているので、デメリットを把握したうえで、安いモデルを購入するのも合理的な判断の1つであると言えめあす。
おわりに
いずれにしても確かに言えるのは心得ておかなければならない事項が増えた分、WindowsでPCDJをするのはお金に困っているか、玄人かの両極端に分類されていくような気がします。
管理人もずっとThinkを使っているので、普段使いもDJもWindowsでDJをしたいのであれば、是非Thinkを選んでください。その点LenovoのThinkシリーズはとっても優秀です。
予算に応じてPCパーツのグレードを柔軟に変えられる上に、PC自体も価格の割に物がいいモデルが多いので、そういう点は非常に魅力的だと言えるでしょう。
Thinkのレビューはこちらの記事で行っていますので、興味がある方は是非ご覧ください。